請求処理¶
ビジネスや使用するアプリケーションによって、Odooで顧客請求書作成を自動化する方法は異なります。通常、請求書のドラフトはシステムによって作成され(販売オーダや契約書などの他のドキュメントから情報を取得)、経理担当者は請求書のドラフトを検証し、請求書を一括(郵送またはEメール)で送信するだけです。
ビジネスに応じて、以下のいずれかの方法で請求書案を作成することができます :
販売¶
販売オーダ‣ 請求書¶
多くの企業では、販売担当者が見積書を作成し、その内容が検証されると販売オーダとなります。そして、そのオーダに基づいて請求書が作成されます。以下のような様々なオプションがあります:
手動で請求書を発行:販売オーダのボタンを使用して請求書ドラフトをトリガします。
配送前請求:配送オーダのトリガする前に、全オーダの請求書を発行します。
配送オーダに基づく請求書: 次項参照
配送前請求とは、通常eコマースアプリケーションで使用されるもので、顧客がオーダ時に支払を行い、こちら側がその後に納品するものです。(前払)
その他の殆どの使用例では、手動で請求書を発行することをお勧めします。販売担当者は、オーダ全体の請求、パーセンテージ(前払)の請求、一部明細の請求、固定前払請求などのオプションを使って、請求書をオンデマンドで発行することができます。
このプロセスは、サービスと物理的プロダクトの両方に適しています。
参考
販売オーダ ‣ 配送オーダ ‣ 請求書¶
小売業やeコマースでは通常、販売オーダではなく、配送オーダに基づいて請求書を発行します。この方法は、配送数量がオーダ数量と異なる可能性のあるビジネス: 食品(実際のKgに基づいて請求)に適しています。
こうすれば、オーダの一部を納品した場合、実際に納品した分だけを請求することができます。バックオーダ(一部を納品し、残りを後で納品すること)を行った場合、顧客は2つの請求書を受け取ることになります。
eコマースオーダ ‣ 請求書¶
eコマースオーダは、支払が完了した時点でオーダの作成も開始されます。小切手または電信送金による支払を許可している場合、Odooはオーダのみを作成し、支払が完了すると請求書がトリガされます。
契約¶
定期契約 ‣ 請求書¶
契約を使用する場合、費やした時間や材料、経費、またはサービスやプロダクトの固定ラインに基づいて請求書をトリガすることができます。毎月、販売担当者は契約上の活動に基づいて請求書を発行します。
以下の活動の可能性があります:
本契約に関連する販売オーダに由来する固定プロダクト/サービス
購買済材料(再請求予定)
タイムシートまたは購買(下請け)に基づくタイムアンドマテリアル
旅費や宿泊費など、顧客に再請求する費用
契約終了時に請求書を発行することも、中間請求書を発行することもできます。この方法は、主に時間と材料に基づいて請求書を発行するサービス会社に使用されます。固定価格で請求書を発行するサービス会社では、通常の販売オーダを使用します。
定期契約 ・請求書¶
サブスクリプションの場合、請求書は定期的に自動的に発行されます。請求書の発行頻度や請求されるサービス/プロダクトは、契約時に定義されます。
参考
その他¶
手動で請求書を作成¶
また、契約書や販売オーダを使用せずに、手動で請求書を作成することもできます。販売プロセス(見積書)やプロダクト・サービスの納品を管理する必要がない場合は、この方法をお勧めします。
販売オーダから請求書を作成する場合でも、例外的な使用例では請求書を手作業で作成する必要があるかもしれません:
返金を作成する必要がある場合
値引きをする必要がある場合
販売オーダから作成された請求書を変更する必要がある場合
本事業とは関係のない請求書が必要な場合
特定のモジュール¶
特定のモジュールでは、請求書のドラフトを作成することもできます:
メンバシップ: メンバに毎年請求
修理: アフターサービスの請求
請求書の再付番¶
請求書の再付番は可能ですが、いくつかの制限があります:
この機能は、仕訳がロック日より前の日付の場合は機能しません。
この機能は、順番が仕訳の月と一致しない場合は機能しません。
付番が重複につながる場合は機能しません。
請求書の順序は変更されません。
他のソフトのナンバリングを使用している場合に、最初からやり直すことなく現行の年度を継続したい場合に便利です。
光学式文字認識(OCR)による請求書のデジタル化¶
請求書のデジタル化 とは、従来の紙の請求書を会計上の請求書フォームに自動的にエンコードするプロセスです。
OdooはOCRとAI技術を使ってドキュメントの内容を認識します。スキャンされた請求書に基づいて、仕入先請求書や顧客請求書フォームが自動的に作成され、入力されます。